今までとはうって変わって自分でも信じられない時間に起きてしまう様になった。
新聞配達のバイクの音がきこえる時にはうっすら記憶がある。でも、もうここは病院ではない。足下に移動していたもうやんを引き寄せて心地のよい2度寝タ~イム
…あ~よ~寝たぁ。携帯の時間を見ると『6:30?!私、案外すごいかも。』真逆の生活スタイルに新鮮さを感じている。 …..でもいつまで続けられるかが私の課題。
お風呂場に直行!! シャワーの蛇口を前回、頭から浴びながらふと思い出していた。そう言えば初めて入院した時は朝風呂争奪戦だった。その病棟には2年程滞在している患者さんがいた。病院の事情は良く知っているみたいで、スゴク要領がいい。順番をとるホワイトボード前でいつも『ううわっ、毎回同じ名前。どんだけ早起きしてるんや?ダッシュ?実はどっこも悪くない人なのか?しかも名前じゃ無く文字が暗号化されてるー!…手慣れてる。』て、なってた。ーーーそこから二ヶ月後、同じ病棟にその人はイタ!その人は忍びで、ほとんど院内では見かける事は無い。前回をふまえ、第2の入院早起きスタイル『勝つ為の攻略法』は始まったーーー。
『習慣ってのは読んで字の如く、毎日嫌でもそうしてたらなるんや~』
何か誰かに見られている?『はっ!忍び?』
足下に眠い目をした濡れ犬が、こっちを見て座っていた。
『あんたもか~っっっっぃ』
『あろてっ』
この家一番の甘えん坊のお父さん犬あづき君はどこにでもついて来るが
全く足音をたてないので、良く家の中で行方不明になる事が多い。(下を見ないでドアを閉めると良く閉め出しを喰らっている。←私のせいです。)
その人に勝った事が1度だけある。手術の朝。看護士さんの手を借りて小癪な技をつかったのである。 昨晩の内に忍びの人がとっている、あのプレミアムタイムを抑えた。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!勝った。
でも、そこからは自力で勝てた事は一度もなかった。
(そんな くだらない勝負なんて普段はしーへんよー。マジで時間がゆっくり過ぎてくから
何か誰にも邪魔されたくない時間が欲しい人には入院って案外いいかも~。ちなみに私は普段できないジャンルの勉強が結構はかどったわー。)
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