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あなたの知らない世界シリーズ『りんごのチカラ』

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ことわざ:
【1日1個のリンゴは医者いらず】
昔からよく耳にしていることわざですが、
実は私はずっと日本のことわざだと思っていました。

調べると、
何と!これはイギリスのことわざだったのですね。

 

「一日一個のりんごは医者を遠ざける(イギリス)」

一日一個のりんごで医者がいらなくなるほど、
りんごは健康にとってよい食べ物だという意味です。
他にも世界各国では、リンゴにまつわる色んな
似たことわざがありまして意味は似ています。

スペインでは、
「毎日のりんご一個は医者の費用を節約できる」

一日一個のリンゴで医者がいらなくなるほど、
りんごは健康にとってよい食べ物。

中国では
「りんごを食べると医者いらず」

医者がいらなくなるほど、りんごは健康に良い食べ物。
でも他の国では面白いことわざが沢山あり、

アメリカは
「りんごを磨く」

お世辞を言って媚(こ)びること。
日本語の「ゴマをする」と同様の意味で、
昔アメリカの小学校の間で先生に気に入ってもらうために
ピカピカに磨いたりんごをプレゼントするのが流行った事からきているとか。

トルコでは
「赤きりんごに投石する者、後を絶たず」

赤く熟しているから石を投げられるのであり、
周囲と同じように青いりんごなら石は投げられないでしょう。
「才能や手腕があって人より秀でた人はとかく憎まれやすい」
という意味で使われています。

日本の「出る杭は打たれる」ということわざに似ていますね。
まだまだ沢山面白いことわざが他国ではありました!
(「津軽りんご市場」さんの情報を参考にしています。)



ストーリー:起源
【林檎の起源はいつからなのか、また日本にはいつ頃やってきたのでしょうか?】

りんごが最初に栽培されたのは新石器時代。
中央アジアが発祥の地といわれ、
これがヨーロッパや中国などへ伝わったと考えられています。
日本では平安時代に中国から伝わった粒の小さな野生種。
お盆の時期にお寺で販売される仏前用だったそうです。
現在の様な良く知る大きな食用の『りんご』はもっとこの後の話になるのですね。

明治4年に開拓次官の黒田清隆がアメリカから苗木を購入し、
東京の青山官園に75種のりんごを植えたのが
りんご栽培の始まりとされていて、
明治7年から内務省勧業寮がりんごの苗木を全国に配布したとの事。
そのうちの3本が青森県に植えられて
明治13年にやっと結実したのが
青森県のリンゴ農家の誕生したんですね。

各地で試作され明治43~大正6年までの間で幾度にもわたる
害虫問題で全て伐採して皆無状態。
そしてロシアや上海に輸出が始まりりんご大豊作、
その後価格が大暴落し2000ヘクタールの農園が廃園した
知られざるりんごにも波乱万丈な歴史があったんですね~。

売れて欲しいけど売れすぎても最悪な結末なんて
悲しすぎます…(´;ω;`)ウッ

食べ方:
【そのまま食べて美味しい林檎】

品種の違いによって味が楽しめるのが「丸かじり」等の皮つき。
硬い皮が歯と歯茎を丈夫に鍛えてくれると言う事で
欧米では 「自然の歯ブラシ」と呼ばれています。
りんごの皮には、ポリフェノールやカリウムや
ペクチンなどの健康に役立つ成分が多く含まれているため、
皮ごと食べるのが健康には良いとされています。

「すりおろし」の場合は、離乳食や病人食。
私は幼い頃に熱を出したらすりおろしりんごを親がだしてくれた記憶があります。

りんごに含まれる水溶性の食物繊維ペクチンが腸内の環境を整え、
便秘の解消や下痢の回復を促してくれます。

ペクチンの粘膜保護作用とリンゴ酸の消炎効果が
消化・血行を良くしてくれるので、
風邪など体の弱った時にいいとの事です。
注)おろし金は陶器やプラスチックが良い。
金属だとリンゴ酸が変質してしまうのでお気をつけ下さい。

「さらに濾してジュース」
ジュースにすると品種によっての様々な味が楽しめます。
血栓症の予防などに効果があるペクチンが吸収されやすくなります。
りんごジュースは胃液の分泌を高めることにより
鉄分の吸収を高めてくれるので、
貧血の予防に効果があるとされています。

●芯を取り、皮ごとミキサーにかけ、こします。
(ジューサーの場合は、果汁と果肉を分けてくれるので簡単)

加熱調理するともっと美味しい林檎

旬:
9月(~11月)サンつがる
10月(~12月)ひめかみ・早生ふじ・レッドゴールド・シナノスイート
10月(~1月)サンジョナゴールド
11月(~2月)サンふじ・(3月)王林
3月(~6月)ふじ・ジョナゴールド
4月(~6月)シナノゴールド

特徴:【今月2月のピックアップ林檎】
●品種:サンふじ
育て方は袋を被せずに栽培する無袋(むたい)育て方。
陽の光をたっぷりとあびるので、サンふじのサンは太陽と言う意味から来ています。

●色:まだらな色味は太陽の光をしっかり吸収した証。皮は少し硬くなりますが
その分中がしっかりと甘くなります。

●味の特徴:中に霜降り状のとても甘い蜜が入り甘味のバランスがとても良く
サクサクと歯ごたえも良いのも特徴です。
林檎の代表ともなっていますね。

チカラ:
【便秘改善】
りんご繊維が腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)を増やし、
悪玉菌を減らして、便通をよくしてくれます。

【貧血予防】
りんごにはビタミンC等が含まれているので、鉄分の吸収を高めてくれます。りんごをジュースにして飲むと胃液の分泌を高めることにより、鉄分の吸収を高めてくれます。また、りんごの中にリンゴ酸をはじめとする有機酸が含まれているので、貧血の予防。

【虫歯予防】
りんごを丸かじりで、歯肉が丈夫になり、しっかりとよく噛むことで
唾液の分泌up。むし歯の原因となる歯垢形成酵素の働きを阻止する作用があり
よって、むし歯・歯肉炎などの予防効果向上と言われています。

【動脈硬化を抑制・花粉症・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状抑制】
多く含まれている成分が「りんごポリフェノール」。

肌を白くする作用などが知られていて、
その成分に抑制作用があるそうです。
りんごポリフェノールは様々な成分で構成され、
それらの一部は皮に近い部分に多いと言われていますが、
主成分のプロシアニジンは果肉の部分にも
豊富に含まれており、丸かじりでも皮をむいても、
りんごポリフェノールを摂取することができます。

レシピ:
【腸活強化アップルパイ】直径12㎝
◆作り方動画
(材料)
(フィリング)
りんご…1個
安納芋(小)…1本(さつま芋)
A.きび砂糖…大さじ2
A.白ワイン…大さじ2
A.シナモンパウダー…少々

●冷凍パイシート…1枚
●塗り卵…1/4個分

グラハムクッキー…2枚
ラムレーズン…大さじ1
(カスタードクリーム)
カスタードパウダー…30g
牛乳…100㏄

(作り方)
①(フィリング)りんごは皮と芯を除き、縦1/4に割り、さらに横半分に切る。
②安納芋は皮を剥き、一口サイズに切る。
③1と2にAを加えて耐熱容器に入れふんわりとラップをかけレンジ600wで5分加熱。
④取り出し1度混ぜ合わせ、再び3分追加加熱する。混ぜ合わせた後粗熱を取る。
⑤パイシートを型の直径より2㎝はみ出る大きさに麺棒でのばして、切る。
⑥パイ型に貼り付け、フォークで穴を開ける。
《カスタードクリーム》
⑦カスタードパウダーと牛乳を泡だて器で混ぜ合わせ、パイシートに薄く塗り広げる。
⑧ラムレーズン、砕いたクッキーを散らす。
⑨しっかり水気をきったフィリングをのせ、棒状に切ったパイシートを格子模様に被せる。
⑩オーブンに予熱を入れる。(200℃)
⑪パイ生地の表面に塗り卵を塗り、30分焼く。
⑫焼きあがったらすぐに型から外して完成。
◇お勧めの食べ方◇
熱々のパイを
カットして、残りのカスタードクリームとバニラアイスを添えると更に美味しくお召し上がりいただけます。

【参考資料】
動画でご紹介した直径12㎝のシリコンコーティング型
カスタードパウダー

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